『インバウンドが3,000万人超え!』
今日は結唯のリピーター様にも人気の、ダマン君が初登場です。
女将「先日北海道行ってきたんだって?」
ダマン(ネパール出身)「そうなんです、Royceのパンダチョコ買ってきました。千歳空港は外国人で一杯でしたよ。」
スタッフ「女将さん、なんとインバウンドが今年は3,000万人超えですって!」
女将「凄いよね、日本の人気恐るべし! 10月だけで330万人だよ!!」
スタッフ「最近は東京・京都以外のローカルにも行かれる方が増えてるようで」
女将「そういえば、ダマン君は日本のローカルどこ行ったの?」
ダマン(ネパール出身)「この間、深川、佐原、成田行きました!」
女将「また渋いところ攻めてるねぇ~(笑) どうだった??」
ダマン(ネパール出身) 「深川や佐原は江戸時代の風景や歴史文化を見て、成田では弓道場、最後に鰻食べてきて楽しかったですよ!」
女将「・・・。日本人より日本の観光詳しいね。そのルート気になるから行ってみよ!」
ダマン「インバウンドのお客様に紹介したら、成田空港に行く前に寄ったみたいで楽しかったって、インスタでお礼きましたよ。是非行ってみてください!」
▲日頃より和食の勉強に余念がないダマンさん
と、女将が外国人のスタッフに日本の古き良き観光ルートを紹介されるという、なんとも結唯らしい光景ではございましたが、外国人のお客様は本当によく勉強されてます。
結唯にいらっしゃる外国人の方々は、既に何度か日本へいらしており、有名観光地巡りは数年前に落ち着き、よりローカルなエリアを訪れ、歴史や文化を深堀りされてらっしゃる方々が多く見受けられます。
夕食時にお話ししてると、日本人として自国の事をもっとしっかり勉強しなくては!と思う事も本当に多くなりました。
では、さっそくダマン君お薦めインバウンド人気コース、行ってみましょう。
【深川江戸資料館】
東京都江東区白河1丁目3番28号
https://www.city.koto.lg.jp/spot/shiryokan.html
江東区にある江戸資料館です。
最寄りは都営大江戸線・東京メトロ半蔵線「清澄白河駅」より3分、車だと首都高速9号深川線の木場ICより5分ほどです。羽田空港から20分、成田からも1時間かからず到着するので、インバウンドに人気なのもわかりますね。周辺は下町風情が残り、アサリやネギを煮込んだ漁師料理の深川めしも有名です。
以前、夕食の最後に深川めしを提供していた事もありましたが、日本人の方も大変喜んでいたのを思い出します。醤油・みりん・酒の香りは、世界中の方にヒットする香りに直結しますね。既に町中はランチタイムに向け、アサリを煮込むいい匂いで誘われます。
中に入ってビックリ! 近くの小学生の校外学習の人数と同じぐらい、インバウンドの方が沢山。展示もとても凝っており、ボランティアのガイドの方もいらして、とても興味深いお話を聞くことができます。
「玄関のあがりが高いですねぇ~」と話をしてたら、ガイドさんが「江戸時代の方々は草履で移動していたので、家にあがる前に足を洗ってたんですよ。そのため腰かけるにちょうど
いい高さになってるんですね。」と横からさりげなく補足を。
畳のお部屋に箱火鉢、まだ午前中なのに熱燗にスルメを勝手に想像してます。
近くで見ていた外人さんが真似をして正座を。その数秒後にバランスを失ってひっくりかえっていたのには、周囲の皆さんで大笑いしてしまいました。
ふと路地に入ると、急に新選組でも出てきそうな雰囲気です。NHK大河を連続で観ていた頃を思い出す、非常に作りこまれた世界観を堪能できます。どこで買ってきたのか、刀をさして嬉しそうに歩く外人さんもいらして、日本を堪能してるなぁ~とビックリ!
昼間から夕暮れまで照明が1hぐらいでかわり、BGMも流れると本当に江戸の町に舞い降りたようです。人がいない一瞬を待つのが大変なぐらい、大賑わいの川面でした。
江戸の川面と言えば、そう次に訪れた佐原。
【水郷佐原】
千葉県佐原市
https://www.suigo-sawara.ne.jp/?p=we-page-top-1
2022年5月20日公開の、『大河への道』のロケ地にもなりましたが、東京からも近く
小江戸の雰囲気抜群な佐原は、撮影の多い街としても有名です。
お屋敷の間の水路、そのまま撮影スタジオになりそうな街並みは、まだ観光バスが着く前だったこともあり、静かに散策出来ました。
佐原と言えば、日本地図を完成させた伊能忠敬(Ino Tadataka)は外せません。
測量の道具にも独自に改良を加え、彎窠羅針 (わんかんしらん)」、 「半円方位盤」(はんえんほういばん)を駆使して、当時としては画期的な日本地図を作り上げました。
「伊能図」をもとに製作され幕府に上呈された『大日本沿海輿地全図』(だいにほんえんかいよちぜんず)の精度は、想像を超えた出来でした。
(出典:ちば観光ナビ様)
これは記念館を訪れて、ぜひ皆さんも見てください。ネットで見るスケールとは異なり、
実物はとても大きく精工です!
【伊能忠敬記念館】
千葉県佐原市佐原イ1722-1
https://maruchiba.jp/spot/detail_10178.html
少し早いお昼を食べようとウナギ屋さんを探し始めた頃には、続々と観光の皆さんが到着され、一気に人・人・人になりました。恐るべしインバウンドパワー!
(出典:千葉日報様)
皆さんが「ランチどこで食べようか?!」と探し始めた頃、我々は次の目的地に向かいます。
観光地のランチタイムは、オフィス街同様に難民になりかねない人・人ですので、私はいつもの通りランチスタートと同時にお店に入り、ピーク前に移動、これで人混みをすり抜けてます。宿泊業で繁忙期に出かけない(出かけられない?!)という癖が、こんなところで活かされてます(笑)。
最後に訪れたのが、インバウンドの方々が多数ご利用される成田空港のお膝元、成田山新勝寺とその参道です。
【大本山成田山新勝寺】
千葉県成田市成田1
https://www.naritasan.or.jp/
まずは節分会(せつぶんえ)で有名な大本堂に、そして奥へ奥へと平和大塔を目指します。
TVでも節分になると必ず芸能人の方々が映る、有名な大きな階段前で心を清め、お参りさせていただきました。
到着したのが14時過ぎでしたので、観光客のピークは少し落ち着いていたようです。
参道のお店の人いわく、10-14時のランチ時は凄い人ですよ!とのこと。
ぜひピークを避けて訪れてみてください。
そして、参道に入るとウナギの何とも言えない香ばしい香りに誘われますが、佐原で頂いてきたので、ここは団子にしておきます(結局食べるんかい!)。
参道を散策して見つけたがの半弓道場(HANKYU DOJO)。
https://www.instagram.com/hankyu.narita/
おぉ~これですね、ダマン君が言っていたのは!
弓の構え方を大変丁寧にご指導いただき、矢をはなつ準備が整いました。
初めての体験ですが、笑ってしまうほど翌日腕が筋肉痛になります!
戦国武将が連続して矢をはなってましたが、どれだけ腕力あるの?!と思わず唸ってしまいました。
最初の数本は上やら下やら右やら左やら、、、と戦国時代でしたら敵味方関係なく当ててしまっているぐらいでしたが、最後のほうは段々と的を得てきてスパっと真ん中に。これやみつきになる気持ちよさです!!
ついつい追加で矢を借りてはなってしまいました。
横のアジアからお越しのインバンドのカップル、10本中6本ぐらい真ん中にスパっと。
なんでそんなにうまいの?!と思ったら、1週間前にも来て相当矢をはなっていたそうです(笑) やみつきになり、帰国前にまた寄ったとのこと。
日本人も、外国人もみんなで楽しめてお薦めですよ。
最後の弓を放つ頃には、時間も16時ぐらい。
朝から動いてちょうど良いショートトリップになりました。
帰りは東京湾アクアラインの海ほたるに寄り、横浜の夜景を見ながら湯河原に戻り
ましたが、ドライブルートとしてもお薦めです。
結唯で泊まった翌日、日本の歴史探訪をされてはいかがでしょうか?
実はうなぎを捌ける女将
2025.04.07|CATEGORY:女将ブログ