『やっぱり旅館は浴衣!江戸から伝わる遠州綿紬』
前回の温泉のお話には、予想以上にゲストの皆様から反響が!
やはり温泉には皆さん興味津々のご様子です。
さて、温泉と言えばお風呂あがりにセットで浴衣ですね!

先日、海外からのお客様が結唯の浴衣をとても気に入られ、特大サイズでの発注を
いただきました。
海外からのお客様
「浴衣って色々あるけど、この浴衣の色使いはとても細かいですね!」
女将
「はい、結唯の浴衣は江戸時代から続く遠州綿紬という伝統技法なんです。」
海外からのお客様
「え・ん・しゅう・めん・つむぎ?! 難しい(笑)」
「これは僕のような大柄の人用のも作ってもらえるの? 自宅で着たい!」
女将
「ちょうど、本館のリニューアルにあわせて工房に来週お伺いしますので、お聞きしてきますね!」
海外からのお客様
「おぉ~、楽しみにしてます!!」
お食事の際などに、結構な頻度で浴衣の事をお尋ねいただきますし、インスタグラマーさんは浴衣姿での画像をかなりアップ頂いてますので、やはり『旅館=浴衣』というイメージが皆さん強いんですね。
奥湯河原 結唯 -YUI- では、開業以来ずっと遠州綿紬の浴衣をご用意しております。
遠州はすぐお隣の静岡県・浜松市を含むエリアの総称です。
江戸時代から続く「機織り」の技術と、糸を染色する技術とが組み合わされ、とても複雑な繊細な柄が出来上がります。遠州地方は昔から温暖な気候と豊かな自然に恵まれ、綿作り(わたづくり)にも適していて、三河・泉州とならび綿の三大産地として栄えた土地なんです。
とても繊細な伝統技法、ぜひ工房さんが作られているホームページでご覧になってみてください
■ぬくもり工房
https://nukumorikoubou.com/enshumentsumugi
■ぬくもり工房 Youtube
https://youtu.be/DbWaTufDF0w?si=U8L8toXwVWgy42ch
いつも工房でお世話になるのは、大高さんご兄弟。
お二人ともにとても柔和な雰囲気でありながら、日本古来の伝統技術をしっかりと継承されている素敵な方々です。
まずは生地選びからスタートです。どれも本当に美しい色合いで、迷ってしまいます。




そのなかでも今回選んだ生地は「なないろ紬」というタテ糸に6色、ヨコ糸に1色の計7色の糸を織り込んだ表情豊かな生地です。
あえて太さにムラのある糸を使用し表面に独特の凹凸感が生まれ、単色では表現できない奥深い色彩が楽しめます。一見遠くから見ると一色に見えても、近くで見ると豊かな色彩が混ざり合う「粋」な美しさは袖を通したお客様だけが体験できます。

工房には昔の織機が展示されております。
こちらは静岡を代表する自動車メーカー「スズキ」さんから寄贈されたもの。
自動車メーカーのスズキさんは、もともと織機メーカーとして設立されて、今ではオートバイ(自動二輪)や、自動車(四輪車)、船外機など様々な分野で皆様には知られております。
そのスタートが織機メーカーだったというのは、なんとも遠州の深い歴史を感じます。
スズキさんの歴史は、ぜひホームページからご覧ください。
■スズキ歴史観(SUZUKI PLAZA)
https://suzuki-rekishikan.jp/pages/about



細かい作業が何人もの職人さんにより紡がれ、紬となる。1つの浴衣が出来上がるまでの工程がとても緻密です。

女将
「結唯のお客様にも遠州綿紬は大変好評で、アメニティーを入れる巾着など、浴衣以外にも是非コラボレーションしたいんです!」
大高さん
「それは嬉しいですね! 是非色々見てください」

大高さん
「下駄の鼻緒や、手提げ袋など、様々取り入れてます。贈り物のハンカチなども人気ですよ!」
女将
「色々と旅館の中で取り入れられそうですね! イメージが膨らみます。」
大高さん
「そう言えば、AKBの板野さんと前田さんのインスタで見たんですが、遠州綿紬を着られてませんでしたか?」
女将
「そうなんです、お二人ともすっかり気に入ったみたいで!!
大高さん
「光栄ですね!」
以前のブログにもお二人の宿泊記事をアップしてますので、是非皆さんもご覧になってみてください。
■以前の女将ブログ 『結唯でサイバーテロ勃発!?』
https://okuyugawara.jp/1947/
大高さん
「この後、実際に浴衣を作ってる最終工程を見に行かれますか?」
女将
「是非!!」

イメージ図から、全体の長さ等を考え、模様の重なりなども考え、生地に無駄が出ないように…と、考えることが一杯です。

この日はお祭り用の浴衣を製作しておりました。


この後、奥の生地も全て裁断していくんですか?! うわぁ、大変な作業ですね。。
このような複雑な工程を経て、奥湯河原 結唯 -YUI- の浴衣は完成していきます。
皆様がお風呂上りに着て、「わぁ~肌さわりがいい!」「とても柄が綺麗!!」、そんなお声が沢山聞けそうです。
プリントで柄を印刷したものや、ポリエステルの素材では出せない『自然の風合いと肌さわり』、こればかりは着てみないとわかりませんね。
若い方にも是非日本の素敵な伝統技術を知っていただき、普段づかいとして身近な存在になっていただけると嬉しいです。
ぬくもり工房の大高さん、この度は結唯の我儘を聞いていただき、ありがとうございました!
「タテ」と「ヨコ」は理解できるが「右」と「左」をよく間違える女将
2026.01.20|CATEGORY:女将ブログ


